速水御舟(はやみ ぎょしゅう)と読む。
日本画家である。詳しいことは
ここで。
たまたまこの春、この画家について書いた本をよんだことから興味を持ち、秋に
山種美術館でこの画家の生誕110年展をするということで観に行った。
テレビで特集を組まれたせいか会場内は平日にも関わらずなかなかの盛況だった。
代表作は「炎舞」(重要文化財)
やはりこの画の前には大勢の人だかりである。
しかし私の好みからいえば、
「春の宵」
「牡丹花(墨牡丹)」
がよかった。
しかしここで問題の画がひとつ。
「牡丹」
よくみると翠色の茎の下半分が墨で書かれている。
なぜこんな書き方をしたのか?
確かに画面構成としては翠のままより、しまって見える。
しかし単にそんな理由なのか?
自然のものをそんな理由で曲げて書くものだろうか?
わからないので学芸員に聞いてみた。
すると、
「本人に聞いてみないとわかりませんね。」
そんなこといったら、すべての芸術作品がそうじゃないか!!
しかもそれなら学芸員の存在はなんなんだ!お前はこの画についてなんの意見ももってないのか??
そんな思いをぐっと心の奥にしまって、「あ、そうですか。」と立ち去った私であった。